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「親に遺言書を作成してほしい」ときにどう伝えるか?作成できた例 編

あさひ行政書士法人です。
 

親に遺言書を作成してほしい時、皆さまならどのように声をかけますか?
子ども側の意見だけではなく、親の心に寄り添いながら、なるべく自然な形で話を進めたいものです。しかし「遺言書を作ってほしい」という一言を口に出すのは相当勇気が必要だという方も多いことでしょう。
 

今回のブログでは、こんな声掛けをしたら遺言書作成に向かったという実例をご紹介します。
 

■一人で母親の介護をしてきた子のケース

お一人目は、お母様を介護されている方のケースです。
既にお父様を亡くされており、いつの日か発生する相続について不安な気持ちを抱えておられました。

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私は高齢の母を通いで介護しています。
自分の生活もあるので介護サービスを使いながら、正社員として働いています。
 

私には兄がいて、父はすでに他界しています。
母からは、私が近くに住み介護をしていることをよく感謝されていました。
母の年金だけでは生活がままならず、私が足りない分の生活費を賄っていたのもよく分かっていたようです。
 

ことあるごとに「私に財産はないから、私が亡くなったらあなたがこの家をもらってね」と言われてはいたものの、確約はなく、また遠方に住む兄が何も主張しないとは考えられませんでした。
 

そこで病気の母に負担をかけたくないとは思いつつ、「私も手伝うから、遺言書を作ってほしい。遺言書があったほうが後々の手続が楽になるみたい。この家を守るためにもお願い」と話すと、母は少し戸惑いながらも受け入れてくれました。
 
後日母の口座がある金融機関に相談。その後、無事に遺言書を作ることができました。
母から「公正証書遺言を作った」と聞かされた兄は驚いていたようですが、口頭では了承したようです。
遺言書は私に安心をもたらしてくれました。
 

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ご本人はもちろん、お母様の気持ちも落ち着かれたようでよかったです。
お兄様もお母様から直接遺言書の存在について聞かれたことで、お母様の気持ちに触れられたのではないでしょうか。
 

■前妻の子がいる父親に遺言書を書いてほしい子のケース

お二人目は、お父様に前妻の子がいることを気にされている方です。

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私にはまだ介護は必要ないものの、持病を抱える高齢の父がいます。
母は数年前に亡くなり今は一人暮らしのため、私がたまに様子を見に来ています。
 

私は会ったこともない前妻の子の存在が気になっていました。
父に前妻の子がいると知ったのは私が幼いころ、そのころは会ったこともない「きょうだい」の存在についてあまり気にしていませんでした。
ですが、ネットで見かけたニュース記事で「前妻の子にも相続権がある」と知ってからは、父がどう考えているのかが気になっていました。
 

父が亡くなると、私が手続き等することになります。
 

父の思いを知っておかなければ、遺産分けの話し合いはどうなるのだろう。
私は父の財産がどうこうよりも、いつか自分がどうにかしなければならない「よく分からない状況」が嫌だったのです。
 

前妻の子の話をすると機嫌が悪くなる父。「分けるほどの財産なんてない、お前に関係ない」とさじを投げていました。
ある時、腹に据えかねた私は「お父さんは私や前妻の子に面倒を丸投げしているだけ!自分で歩んだ人生の責任くらい自分でとって」と言い、勢いに任せて遺言書を作ってほしいと話すと、父は考え込んでいました。ですがその後、やっと重い腰を上げる気になったようでした。
 
後日「専門家に相談することになったから」とメールをもらい、ほっとした気持ちです。
父もどうしていいのか分からない状況に戸惑っていたのなら、もっと早く遺言書という選択肢を示していればよかったのかもしれません。
 

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自分自身でどうすればいいのか分からない問題にぶつかると、面倒くさく感じてしまうことがあります。そういった時に周りから攻められると意固地になってしまうものなのかもしれません。「こういう選択肢がある」と言ってもらえることで、今回のお父様は行動に出ることができたのですね。
 

■最後に

相続が起きたとき、最も悲しいことは、ご自身が残した遺産をめぐって残されたご家族が争うことではないでしょうか。一度相続で争いになった関係は、その後修復されることはほとんどありません。
 
ご自身やご家族が希望するエンディングを迎えるために、遺言書の作成や相続にお困りの方をサポートします。
ご相談はあさひ行政書士法人まで、ぜひお気軽に相談ください。
 

●あさひ行政書士法人 遺言書
https://group-asahi.jp/asahi/service/#yuigonsyo

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