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多くの相続人が悩む「デジタル遺品」問題を考える

あさひ行政書士法人です。
 

暑い日が続いておりますが、お元気でしょうか?
水分補給を忘れずクーラーや扇風機を使って快適にお過ごしください。
 

今回のブログでは、私たちのお客様が実際にお困りの問題を取り上げたいと思います。
ご親族が急逝された場合や、疎遠だった場合に起こりがちな「デジタル遺品問題」について、この機会に考えてみませんか?
 

■デジタル遺品とは

デジタル遺品イメージ

 
そもそも「デジタル遺品」とは何を指すのでしょうか?
 
「デジタル遺品」とひとくくりで紹介されがちですが、それにはスマートフォンやパソコンといった端末と、その中にある情報のどちらもが含まれます。スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器に保存されたデータや各種インターネットサービスのアカウントなどすべて、とイメージされるとわかりやすいかと思います。
 

現在はインターネット上で完結する事業(副業)やネット証券口座、キャッシュレス決済など、形に残らないサービスが多く、そういったサービスの充実とともに対応に苦慮されるご親族も増加傾向にあると言えます。
 

■見られたくない故人と見なければ分からない親族

スマートフォンやパソコンはパーソナルデータばかりで構成されているのが前提です。パスワードや顔認証、指紋認証もセキュリティ面で必要なものであり、できれば中身は見られたくないのが本音です。
 

メールをたどられたり、写真フォルダを確認されたり・・と考えるとそのまま見られずに全データを消してしまいたい!と思われる方も多いのではないでしょうか。
 

ただ、「動画視聴のサブスクリプションサービスに登録している」「フリマアプリで出品(または購入処理)中の商品がある」方は、ご本人様がご逝去後も請求を受ける可能性が高いのも事実です。ご本人様であれば簡単に行える会員登録の解除も、メールアドレスやID・パスワードが分からない場合の難易度は急激に上がります。
 

■今すぐにできる対策とは

分からないことだらけのデジタル遺品イメージ

では、見られたくない故人と、見なければ分からない親族がどちらもストレスを最小限にできる方法はないのでしょうか。
 

この問題の正解は、今のところ「必要な情報を残しておく」ということ以外ありません。
 

アナログな方法ですが、効果的なのは視覚的に訴える方法です。例えば「パソコンにメモを貼っておく」「スマートフォンのパスワードを手帳などに書いておく」など、必要事項さえ取得できる方法があればサービスをストップすることはできるでしょう。
これを機に、エンディングノートなどを使って、サービスやサブスクリプション利用料なども見直されるとよいかもしれません。
 

■調査する親族側の注意点

故人のパソコンやスマートフォンを確認する際に注意いただきたいことがあります。
 

一点目は「ほかの相続人にも合意を得たうえで確認すること」、二点目は「必要最低限の確認と対応にとどめること」、三点目は「分からないからといって安易に下取り・データ復旧業者に依頼しないこと」です。
 

一点目の「ほかの相続人にも合意を得たうえで確認すること」は、ご想像の通りかと思いますがパソコンやスマートフォンからわかる情報やそれ自体にも価値があり、遺産相続の一部だという点です。相続トラブルを避けるためにも、ほかに相続人がいる場合は先に同意を得られることをお勧めします。
 

二点目の「必要最低限の確認と対応にとどめること」についてですが、すべてを確認しなければならないわけではありませんし、故人がそれを望まれているとは限りません。「不明なサブスクリプションサービスを確認する」「親しいお友達の連絡先を確認する」など、必要な対応は事前にまとめておきましょう。
 

三点目の「分からないからといって安易に下取り・データ復旧業者に依頼しないこと」というのは、主に相続放棄を考えておられる方にお伝えしたい注意点です。パソコンやスマートフォンはものによりますが、高額で取引される場合もあります。また閲覧できないからとデータ復旧(復旧方法がパソコンの破壊を前提とする場合)する際は、「相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき」に該当し単純承認したものとみなされ、相続放棄が認められない可能性があります。
 

■デジタル遺品対応は面倒

今回のブログでご紹介した以外にも、「デジタル遺品」の相続でお悩みの方は多いです。さまざまな情報やサービスがデジタル化されている昨今だからこそ、気を付けていきたいですね。
 

あさひ行政書士法人では、これからもデジタル遺品や相続に関する情報発信を続けてまいります。
 

■あさひグループとは

私たちは相続・終活のスペシャリストです。
 

相続手続、遺言書サポートから始まり、身元保証、死後事務、任意後見などを引き受けサポートするため、専門の一般社団法人を設立しました。
 
相続・終活に関わるあらゆる問題をサポートし、お客様の想いを大切な人につなぐお手伝いをしています。
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