神戸ブライト法律事務所の岡田和也弁護士より「非弁行為について」講習受講

あさひ行政書士法人です。
先日、顧問弁護士である神戸ブライト法律事務所の岡田和也弁護士をお招きし、「非弁行為について」の講習を受講しました。
■非弁行為とは
行政書士や司法書士は、法律で例外的に一定の範囲内の法律事件に関する法律事務を行うことが許されている資格です。
ですが、弁護士にしか認められていない業務を行うことを「非弁行為」といい、非弁行為を行ってしまった場合、処罰の対象となります。
具体的には、紛争を伴う法律事務(交渉、代理、鑑定など)を行うことなどが挙げられます。私たちは、相続や遺言を専門としています。行政書士や司法書士が法律で定められた業務の範囲を超えて、遺産分割の交渉や折衝をしてしまえばそれは非弁行為となります。
■岡田弁護士の講習
講習では、どういった場合に非弁行為となるのか、面談予約をいただく際のお電話対応から、相続や遺言に関するサポートをする際に気を付ける点など、私たちの業務内容に合わせて分かりやすく解説いただきました。
「遺産分割と非弁行為」とし、〇×問題形式出題いただき、講習に参加した行政書士に「問題文の中のどこが非弁行為に該当しますか?」と問われる場面も。参加者を巻き込んで具体的に教えていただいたことで、各々が自らの業務を顧みる機会にもなりました。
■これまでの事例も

これまでに起きた非弁関係の措置について、日本全国の事例を挙げていただきました。
「ここがダメだから、1カ月の業務停止になった」など、実際に処罰の対象となってしまった事例もご紹介いただきました。
岡田弁護士からは「自分を守れない人が、目の前のお客様を守れるわけがない。まずは自分や会社を守り、そして人を助けるという順番を忘れないでほしい」とアドバイスをいただきました。
■最後に
頷き、メモを取りながら聞いていた参加者からは、たくさんの質問が上がりました。
「まとまっていると思っていた遺産分割協議が紛争に発展した場合の対処」「完全にボランティア(無報酬)であれば非弁行為にあたらない、というラインの見分け方」などにも真摯にお答えいただき、全員が学びを得た講習となりました。
岡田先生、ありがとうございました!
■ご紹介
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